参院選2016特集
世論調査研究会 参議院選直前・序盤座談会
参院選2016予測

さあ投票日、一人区の行方は

22日に公示された参議院選挙だが、舛添都知事の辞任による東京都知事選をめぐる動き、イギリスのEU離脱ショックなどで、元々盛り上がらないものがさらに低調になった感がある。政党間の政策論議はすれ違いで深まらず、投票率50%を切る可能性も指摘されている。

18歳選挙権については、政党・候補者の積極的アプローチや、メディアや自治体、NPOなどの啓蒙活動などで、注目が集まっており、思った以上に18歳19歳の投票率が上がるのではないかという予想もある。

さて、弊社では各新聞社・通信社の序盤情勢分析、終盤情勢分析を追ってきたが、3人区以上の複数区ではそれぞれの選挙区事情で最後の1議席、2議席を激しく争う戦いが続いている。一方、1人区の情勢はメディアによって分析が異なる選挙区も少なからずあり、こちらも予断を許さない。各政党も幹部をこうした激戦区に送り込み、候補者を浮上させるために必死の戦いを繰り広げている。

1人区情勢の遷移

一人区について読売新聞と日経新聞では、終盤で与党優位がさらに進み、朝日では序盤・終盤がほほ変わらず、産経では接戦区が序盤より増えるという分析がされている。前回のコラムでも触れたが、第2次安倍政権以降の衆議院、参議院、衆議院の3回の選挙ではアナウンス効果によるサプライズはなかった。