RPJ選挙情報・分析
このページは、参院選予測座談会での各評論家や新聞、雑誌などの最新予測の一覧表です。
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参院選2010

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参院選最終予測

予測者 角谷氏 かんべえ氏 富士夫氏 RPJ(低) RPJ(高) 朝日 毎日※1 読売※1 日経※1 産経 共同
民主党 5250485853 495450515149
国民新党 10111 101000
与党計 5350495954 505451515149
自民党 4647473843 444345474746
公明党 98898 8899810
共産党 44454 434324
社民党 12121 121122
みんなの党 7911710 111099109
たちあがれ日本 11111 101111
日本創新党 00000 000000
新党改革 00000 101000
幸福実現党 00000 000000
野党計 6871726267 706670707072
無所属 00000 110000
【注記】
(左から新聞・雑誌名、日付=予測者)
角谷浩一氏、かんべえ氏、富士夫氏、RPJ編集部は7/9の最終予測
※RPJ編集部の(低)は「投票率50%前半」、(高)は「投票率50%後半」の場合を想定
朝日新聞 終盤7/6-8調査
毎日新聞 中盤7/2-4調査
読売新聞 終盤7/6-8調査
日経新聞 終盤7/6-8調査
産経新聞 終盤7/2-4調査
共同通信 終盤7/4-6調査

※1 読売、日経、毎日の数字は当編集部で分析し、まとめたものを掲載。

予測者 ゲンダイa ゲンダイb ゲンダイc 夕刊フジa 夕刊フジb サン毎 AERA 週朝日a 週朝日b 週ポスト 週文春
民主党 514749555053 5849555452
国民新党 111111 0-1※20121
与党計 524850565154 58-5949565653
自民党 444341434643 3349424140
公明党 899999 69899
共産党 443344 44324
社民党 222112 22222
みんなの党 91512896 158797
たちあがれ日本 101012 10121
日本創新党 00-000 00101
新党改革 102001 0-1※200-0
幸福実現党 00-000 00000
野党計 697370647067 61-6272646564
無所属 00-100 10103
【注記】
(左から新聞・雑誌名、日付=予測者)
日刊ゲンダイ6/25紙面a=編集部、同b=浅川博忠氏、同c=鈴木哲夫氏
夕刊フジ 7/10紙面a=小林吉弥氏、同b=同紙編集部
サンデー毎日7/11号=三浦博史氏、川上和久氏
AERA7/5号=静岡大学・佐藤哲也氏
週刊朝日 7/16号a=森田実氏、同b =野上忠興氏
週刊ポスト5/7-14合併号=有馬晴海氏
週刊文春7/8号=宮川隆義氏

※2 「改革か国民新のどちらかが1議席獲得」との予想


100628
参院選序盤 情勢調査記事

7月11日投開票の参院選の序盤情勢について、新聞各紙(朝日、読売、日経、産経)や共同通信社の調査が6月26~27日の紙面に掲載されている(26日に朝日新聞、読売新聞、日経新聞、27日に産経新聞、共同通信社※共同は加盟社の紙面に掲載)。
今回の参院選で注目される民主党の議席数について、朝日、読売、共同は「過半数超え」に「微妙」と見出しをつけた。また、菅首相が選挙前に勝敗ラインとして掲げた「改選54議席」という目標には、日経が「上回る勢い」、一方での産経が「下回る可能性」とした。

新聞各紙や共同通信の、参院選情勢調査の記事要約は以下の通り。

朝日「民主 過半数微妙 参院選序盤本社情勢調査」

【民主】
▼選挙区で伸び悩み、50議席台前半。非改選合わせて単独過半数(122議席)はきわめて微妙。
▼12ある2人区では自民と議席を分け合いそうな選挙区が目立つ。
▼大阪など3人区の5選挙区でも、前回獲得した9議席に届くか微妙。
▼04年に19議席、07年に20議席を獲得した比例区は堅調で、19議席前後の見通し。

【自民】
▼1人区で民主とほぼ互角の戦い。40議席台をうかがう。
▼前回、1人区では6議席しか取れなかったが、今回は群馬、山口など8選挙区で優勢。島根などでもやや先行。
▼だが、3人区以上では思うように支持を伸ばせていない。2人擁立した3人区の千葉では、1議席にとどまりそうで、5人区の東京でも1議席確保に懸命。
▼比例区では、前回14議席を下回る11議席前後で、これまでの最低になりそう。

【みんな】
▼みんなの党は選挙区、比例区合わせて10議席ものぞめる状況。
▼千葉で議席獲得が有望になっているほか、東京、神奈川、愛知では当落線上で争う。2人区の兵庫でも当選の可能性を残す。
▼選挙区で4議席前後、比例区でも5議席前後を固め、上積みを図る。

【公明】
▼東京や大阪で着実に組織を固め、やや優位な情勢になりつつあるが、比例区では6議席前後にとどまりそうで、改選11議席の確保は難しい。

【共産】
▼東京で競り合っている。比例区では3議席前後の見通しで、改選4議席を確保できるかどうか。

【社民】
▼比例区の1議席にとどまることもありえる。

【改革、たちあがれ、国民新】
▼それぞれ比例区で1議席得る可能性。


▼調査時点で投票態度を明らかにしていない人が小選挙区で5割、比例区で3割
▼20近い選挙区で最後の1議席をめぐり予断を許さない展開。終盤にかけて情勢が大きく変わる可能性も。
▼24、25日の両日、コンピューターで無作為に作成した番号に電話をかける「朝日RDD」方式で全国47選挙区と比例区の情勢を調査。有効回答数の目標は、改選数1の選挙区800~1000人、改選数2の選挙区1000~1200人、改選数3と5の選挙区は1500人。作成した番号サンプルのうち、世帯用と判明した番号は全国で計7万4706件、有効回答は4万6980人。回答率は63%。


読売「与党過半数は微妙 参院選序盤情勢 本社3万人調査」

【民主】
▼比例選で強さを見せるものの、選挙区選で苦戦を強いられ、獲得議席は50程度にとどまる可能性。
▼連立を組む国民新党も厳しい戦いをしており、与党の過半数(122議席)維持は微妙な情勢。
▼1人区のうち、岩手、山梨、滋賀、奈良、岡山で優勢だが、北陸や山陰、九州など保守地盤が強い地域で自民党に後れを取っている。
▼2人区は、民主党と自民党で議席を分け合い、1議席ずつ確保する可能性が高い。
▼3人区はいずれも混戦。5人区の東京は民主党が1議席を確保し、2議席目を自民党やみんなの党などと競り合っている。
▼比例選では強さを発揮し、過去最多の20議席に迫る勢い。

【自民】
▼参院選のカギを握る1人区で優位に立つなど、前回参院選の議席を大きく上回り、50議席に迫る勢い。
▼1人区の群馬、石川、和歌山、佐賀、沖縄で先行するほか、さらに10以上の選挙区で当選をうかがう。
▼比例選では、伸び悩んでいるが、全体では改選議席の38を大きく上回り、50議席に迫る勢い。

【みんな】
▼大幅に議席を獲得しそう。比例選で好調なほか3人区などでも善戦しており、獲得議席数で民主、自民両党に次ぐ第3党の座を公明党と争う。

【公明】
▼候補を擁立した3選挙区で当落線上の接戦を繰り広げている。

【共産、社民、たちあがれ、新党改革】
▼それぞれ改選議席確保に向け、激しい戦い。


▼投票態度を明らかにしていない有権者は選挙区選で3割弱、比例選で2割弱いるため、情勢は終盤にかけて変化する可能性がある。
▼調査は6月24日、25日の2日間、全国の有権者を対象に電話で実施。有権者がいる世帯5万1381件のうち、3万440人から回答を得た(回答率59%)。


日経「民主「改選54」上回る勢い 参院選情勢 本社調査」

【民主】
▼菅首相が勝敗ラインとする改選54議席を上回る勢い。
▼12ある2人区の多くで自民と議席を分け合う公算が大きい。5つある3人区でも、1議席を確保したうえで、2人目の候補がみんなや公明と争う構図が目立つ。
▼勝敗の行方を左右する29の1人区では、民主候補が自民候補に先行するところが多いものの、なお、半分近くの選挙区で激しく競り合っている。
▼比例代表では、民主が2007年の前回選で獲得した20議席前後を確保する見通し。
▼50議席後半に達する勢い。

【自民】
▼複数区でも東京、千葉を除けば「1選挙区1人」に候補を絞り、区の多くで1議席を固めつつあるが、都市部では民主や、みんなの党とのつばぜり合いが続いている。
▼比例代表で徐々に議席を減らしているので、前回並みを維持できるかが焦点。

【その他の党】
▼みんなの党は比例代表で健闘。
▼公明は改選11議席を下回る可能性。
▼共産、社民、国民新も現有勢力の維持が難しい状況。


▼有権者のうち選挙区で3割弱、比例代表で2割弱が投票先を決めていない。投票日までの各党の動向や投票率も結果を左右する可能性があり、情勢は流動的。
▼調査は日経リサーチが24、25日の2日間、乱数番号(RDD)方式で電話で実施。全国の有権者5万1381件のうち、3万440人から有効回答を得た。回答率は59.2%。


産経「民主失速 参院選序盤情勢 首相目標「54」下回る可能性」

【民主】
▼菅内閣発足直後は単独過半数に迫る勢いを見せていたが、全般に勢いが衰え、国民新党と合わせて過半数維持に必要な56議席は難しくなった。
▼全国29の1人区で民主圧勝の風はなく、民主と自民がほぼ同数の議席を獲得する見通し。民主優位と見られていた秋田、鳥取、長崎なども自民と横一線。
▼改選2、3、5の複数区では、民主の共倒れ懸念は薄まりつつあるが、2人区での複数当選は困難、3人区でも複数当選は微妙な情勢。

【自民】
▼民主の失速が巻き返しにつながっていない。1人区の一部や、新潟、京都などの2人区で票を固めているが広がりはみられない。

【みんな】
▼菅政権発足でいったん下降傾向となった党勢が、消費税増税問題で再上昇に転じた。
▼比例で5議席以上は確実とみられ、選挙区では3人区の愛知などで議席獲得の可能性。

【公明】
▼選挙区の3人が優位で当選圏だが、比例は6年前に得た8議席の確保は厳しい。

【共産、社民】
▼比例でそれぞれ3、2議席前後。

【国民新、改革、たちあがれ】
▼国民新、改革はいずれも比例代表で1議席獲得をうかがう。
▼たちあがれは議席に手が届くかが焦点。


共同「与党 過半数は微妙 共同通信 参院選調査」

(※毎日新聞6/27日朝刊掲載)

【民主】
▼29の1人区では、このうち岩手、奈良、岡山、徳島、高知などで優位。
▼12の2人区では、自民と1議席ずつ分け合う状況。5ある3人区と、5人区の東京でも民主、自民が1議席をほぼ固め、東京、神奈川では民主が2議席目を視野に入れる。
▼比例代表では10議席台後半。

【自民】
▼29の1人区では、和歌山、佐賀、宮崎などで優勢。
▼比例代表では10議席台前半。

【公明、共産、社民】
▼それぞれ公明11、共産4、社民3の改選議席の維持が微妙。公明党は選挙区で3人を公認し、いずれも優位か当選圏に迫る。比例は6年前の8議席と同数の確保は難しい。
▼共産、社民両党はそれぞれ3、2議席程度の情勢。

【みんな】
▼比例で6議席程度確保しそうで、3人区の愛知でも1議席を得る可能性。

【国民新、改革、たちあがれ】
▼国民新、改革はいずれも比例代表で1議席獲得をうかがう。
▼たちあがれは議席に手が届くかが焦点。


▼調査時点で約5割の有権者が投票態度を決めておらず、終盤にかけ情勢が大きく変化する可能性も。